Figma Variables設定のコツとメリット

こんにちは、デザイナーのジョです。今回はFigmaのVariablesについてご紹介します。
FigmaのVariablesは、色や文字スタイル、スペーシングといったデザイン要素を一元管理できる便利な機能で、デザイン作業をより効率的に進めることができます。
この機能を活用することで、プロジェクト全体でデザインルールの一貫性を保ちつつ、迅速な調整や変更が簡単に行えます。
今回の記事では、具体的な設定方法といった説明ではなく、Variablesを使うためのヒントやメリットにフォーカスしてお伝えします。

Variablesのヒントとコツ

命名規則はシンプルかつ直感的に

変数名は、なるべくシンプルで直感的なものを使いましょう。「red」や「blue」など具体的な色名を使うと、その色が変わった際に変数名も変更しなければならないことがあります。
たとえば、赤から別の色に変更した場合、変数名が実際の色を反映しなくなり、管理が煩雑になります。
そのため「primary-color」や「secondary-color」など、色そのものではなく役割に基づいた名前にすると、後からの変更があったとしても管理がしやすくなります。

状態で分類して管理をスムーズに

Variablesをコンポーネントの種類や状態で分類することで、よりセマンティック(意味的)な管理が可能になります。
たとえば、ボタンを「primary」「secondary」「textbutton」に分け、それぞれに「default」「hover」「active」といった状態を設けます。
そうすることで、必要なコンポーネントをすぐに見つけることができ、変更や修正を迅速かつ容易に行えます。
また、他のメンバーが変数の役割を理解しやすくなるため、チーム内でのコミュニケーションコストが下がり、プロジェクト全体の作業効率が向上します。

カテゴリー分けの例

Variablesを活用することで、モードの管理がより簡単に

例えば、Variablesを使ってダークモードとライトモードの色設定を行うと、各モードに対応した色の指定が一括で行えます。
背景色やテキスト色など、モードに対応した切り替えが素早く実行でき、間違いも防止できます。

Variablesのメリット

一貫性のあるデザインが簡単に作れる

Variablesを使うと、スタイリング(色やテキストスタイルなど)を一括で管理できます。
例えばブランドカラーをVariablesで設定したとします。
すると、あとからブランドカラーを変更したくなった場合でも、Variablesの色を変更するだけで、ブランドカラーを使用しているすべての要素を変更できます。
特に大規模プロジェクトでは、修正箇所も多くなるため、非常に有効です。

デザイナーとエンジニアの連携がスムーズに

Variablesはデザイナーとエンジニアを橋渡ししてくれる存在です。
デザイナーが色やスペーシングを変数で管理しておけば、エンジニアもそのままスタイルに変数を使用できます。
もしデザインの修正があり、ボタンの色が変わったりしてもVariablesの値を変えてエンジニアに取り込み直してもらうだけで、該当の画面まで細かく連携しなくてもデザイン通りの実装になります。

variableの設定はチームワークに最適!

終わりに

FigmaのVariablesを使うことでデザイン作業が効率化されるだけでなく、チーム内でのコミュニケーションがスムーズになります。
特に、ブランドガイドラインの一貫性が求められる大規模プロジェクトや複数のデザイナーやエンジニアが関わるプロジェクトでそのメリットは大きく、一貫性を保ちながら柔軟なデザインが可能になります。
ぜひ、Variablesを活用してみてください。