こんにちは。ディレクターの佐々木です。
“パプる”とはソフトバンクのCMで使われている言葉で、Perplexityで調べてみよう、ということらしいです。この言葉がどこまで市民権を得るかはわかりませんが、Perplexity自体の認知度もかなり広がってきているんだと思います。
私たちも日々使わない日がないくらいにPerplexityでリサーチや調べ物などで使っていますが、実は知らない機能がたくさんあるんじゃないかと思い、色々調べてみました(Perplexityを使いつつ)。
Perplexityとは
Perplexityは、AIを活用した対話型の検索エンジンです。使い方はGoogle検索と似ていて、自然な言葉で質問を入力するだけで使えます。 ただし、表示される回答の形式が大きく異なります。
- Googleは検索結果として複数のWebサイトを並べて表示しますが、
- Perplexityは信頼できる情報源をもとに要点をまとめた答えをピンポイントで提示してくれます。
そのため、いちいちリンクをクリックして情報を探す手間がなく、すばやく最新情報の要点を知りたいときに便利です。 業務においては、主に競合調査やマーケットリサーチ、ニーズ調査など、事実ベースの最新情報を探したい時に活用しています。回答には参照元のURLも表示されるため、エビデンスの確認もしやすく安心です。
スペース:共同リサーチの新しいかたち
まず紹介したいのが「スペース」機能。 ChatGPTやClaudeで言うところの「プロジェクト」に近い位置づけで、調査テーマごとにデータや会話履歴をまとめて管理できる便利な仕組みです。
特徴
- カスタムプロンプトの設定が可能(調査スタイルの統一ができる)
カスタムプロンプトで前提条件を指定。2000文字まで入力できます。 - ファイルの追加ができる(PDFやテキストなどの社内資料を一緒に扱える)
複数ファイルの設定が可能 - Webと同時に検索(内部データ+外部情報をシームレスに検索)
特に便利なのが、チームでの共有機能。
誰かが調べた情報をスペースで共有しておけば、他のメンバーは同じ情報ベースで調査を進めることができます。
「また同じことを一から調べ直す」なんて非効率なこととは無縁になりますし、情報のブレも減って、精度の高いリサーチが実現できるのです。
ページ:記事生成も簡単に
続いては「ページ」機能。 これは一言で言えば、「テーマを与えるだけでブログ記事のようなコンテンツを自動生成してくれる機能」です。
どんなことができる?
- SEOに最適化された記事構造を自動で生成
- 画像も自動で選定し、alt属性付きで挿入
- 文字数や構成を調整可能
まさに、今こうして書いているような記事を、Perplexityが代わりに書いてくれるんです。 ただ、現状ではまだ「アイディアのたたき台」としての利用がメイン。 ビジネス用途では活用場面が限られるかもしれませんが、たとえば広報やSNSチームの初期案出し、コンテンツマーケティングの量産には相性が良いと感じました。
本記事と同じ内容をページ機能で生成してみました。 www.perplexity.ai
検索オプション:必要に応じて深堀り可能
無料ユーザーでも検索はできますが、有料ユーザーには「プロ検索」や「ディープリサーチ」といった高度な検索機能が用意されています。 特に「ディープリサーチ」は、市場調査や競合分析など、深掘りが求められるリサーチで威力を発揮します。
活用ポイント
- 通常のWeb検索だけでなく、ソーシャル情報(Redditなど)も対象
- 海外の動向や、リアルなユーザーの声を拾うときに強い
- 出典リンクがすべて表示されるので、後追いもしやすい
日本国内ではまだReddit文化は浸透していませんが、海外マーケットやトレンドを探るには欠かせないソースらしいです。
Perplexityは、ただの“AI検索エンジン”ではありません。 情報収集からチーム共有、コンテンツ作成まで、「リサーチに関わる仕事全体」を変えてくれるポテンシャルを秘めています。 もし「ちょっと調べてみる」程度でしか使っていなかったら、もったいないかもしれません。 一度スペースやページ機能を使ってみると、「あれ?いつの間にか仕事が捗ってる…?」という感覚になるはずです。