最近、多くの方がAIツールを業務に取り入れていますね。私もその一人で、特にAIアシスタント「Claude」を日常的に活用しています。今日はClaudeの機能の中でも特に便利な「プロジェクト」機能について、その活用法をご紹介したいと思います。ただチャットで質問するだけでは、Claudeの本当の実力を活かしきれていないかもしれません。
Claudeの特徴と強み
Claudeは、Anthropic社が開発したAIアシスタントです。ChatGPTと同様のサービスですが、特に長文の理解力、自然な対話能力、そしてクリエイティブな提案力に優れています。UI/UXディレクターである私にとって、アイデア創出やコンセプトの整理、プロジェクト全体の一貫性を保つための相談相手として非常に頼もしい存在です。
しかし、多くの方がやっているように単にチャットで質問するだけでは、Claudeの持つ可能性の一部しか活用できていません。
「プロジェクト」機能で作業効率アップ!
Claudeには「プロジェクト」という機能があります。 プロジェクト機能とは、特定のテーマやプロジェクトごとに独立したワークスペースを作れる機能です。 通常のチャットとは違い、関連する会話やファイルをまとめて管理できる専用スペースのようなものです。
1. プロジェクトを作成
プロジェクトごとに独立した空間を作成
2.プロジェクトの指示を設定
そのプロジェクト内でのClaudeの役割や回答スタイルを事前に設定可能
3.プロジェクトナレッジ(ファイル管理)
関連する資料やスケッチを一箇所にまとめて保存・共有
プロジェクト機能の便利なポイント
指示設定で専門性をカスタマイズ
「プロジェクトの指示」機能が特に便利で、例えば「あなたはUX/UIデザインの専門家です。常にユーザビリティファーストで提案してください。専門用語は使わず、分かりやすい言葉で説明してください」のような指示を設定しておくと、そのプロジェクト内での全ての会話でその視点を維持してくれます。
毎回の説明が不要に
「前回相談した○○について」と言うだけで話が続きます。プロジェクトの背景や これまでの検討経緯を毎回説明し直す必要がないので、本当にストレス軽減になりました。
資料を見ながら具体的な相談ができる
ワイヤーフレームのスケッチやペルソナ資料をアップロードして、「この部分をどう改善したら良いか」など、具体的なフィードバックを得られます。
プロジェクト全体で一貫性のある提案
「A画面では○○の理由でこの配置にしたから、B画面でも同じ考え方で」という相談がスムーズ。全体の整合性を保ちながら設計を進められます。
実践例:ECサイトのワイヤーフレーム作成
- まず先方との会議の議事録やUX部分で紐解いてきたペルソナ像をClaudeにインプット
- これらの情報を踏まえて、既存サイトの課題点と改善したいユーザー体験の目標を整理
- ペルソナに最適なユーザーフローの基本設計を相談
- 各画面(トップページ、商品一覧、商品詳細、カート、決済フロー)のワイヤーフレーム構成案を複数パターン提案してもらう
- 選んだ方向性に基づき各画面の要素配置や情報設計を詳細化
- 1〜5に基づいたワイヤーフレームを叩き台として作成
これらをすべて一つのプロジェクト内で進められたため、全体的に一貫性のあるユーザー体験を設計できそうです。
AIツールは使ってみないとその便利さがわかりません。 アイデア出しや情報整理に多くの時間を使いますが、Claudeのプロジェクト機能を活用すれば、その時間を大幅に短縮できます。 まずは無料プランから始めて、プロジェクト機能を試してみてください。きっと、あなたの仕事の進め方が変わるはずです! 皆さんもClaudeをただのチャットボットではなく、頼れるパートナーとして活用してみませんか?