エクストーンでバックエンドエンジニアをしている松井です。RubyKaigi に今年も参加しています! 去年は愛媛県松山市で開催でしたが、今回は北海道函館市で4/22〜24の3日間にわたって開催されています。
自分のRubyKaigiへの参加は今年で2回目になります。参加するまでは「技術寄りでお堅いイベントなのかな」と勝手に身構えていたのですが、去年実際に足を運んでみたら、カンファレンスらしい賑やかさや会場全体の熱量が強く、各セッションの熱のこもった発表や雰囲気が想像以上に楽しかったので、今年も参加を決めました。
この記事では、初日となる Day 1 で印象に残ったセッションや、会場で感じた空気感について書いていきます。
会場の雰囲気

今回の会場は2つの建物に分かれていました。会場を行き来するときに外を通る必要があり、北海道なので寒かったのですが、防寒グッズ (手袋) なども配布されていて配慮がすごいなと感じました!毎年、RubyKaigi とご当地に合わせたロゴが入ったTシャツが配られるのですが、今回はパーカーも併せて配られていました。北海道なのに薄着できてしまったのでとても助かりました!笑 会場内は Large Hall、Sub Arena、Small Hall の3つのセッションを聴く場所とスポンサーブースがありました。

Large Hall は前回同様広めのホールになっていて、視聴しやすい空間になっていました。

会場の間にはキッチンカーが並んでいて今年も美味しそうな食べ物が複数ありました!ですが無料で配布されていたようで一瞬で品切れになっていました・・・。
スポンサーブースの雰囲気

昨年からエクストーンはPKSHAグループの一員となっており、今年もPKSHAがスポンサーブースを出されるとのことで、エクストーンも一緒にブースに立たせていただきました!

今回は事前に打ち合わせなどしてエクストーンの会社説明資料をPKSHAの資料と一緒にクリアファイルに入れ、スポンサーブースに足を運んでくださった方に配ったり、お互いの会社がどのようなことをしているのかといった説明をしたりしていました!
セッションについて
印象に残った Day 1 セッションについて自分の理解した範囲で触れていこうと思います。セッションの内容としてはどれもレベルが高く聞いているだけで頭が痛くなりましたが、普段は受けることができない刺激を受けることができて良い経験になりました!明日も気になるセッションがいくつかあるので楽しみです!
The Journey of Box Building
Ruby Box というRuby4.0 で実験的に導入された機能の話でした。Boxという1つの空間で分離する機能のようで、今どのBoxに対して処理を実行しているかをVM内部でどう検出するかというとても難しい内部実装について触れた内容でした。この Ruby Box を開発するきっかけが、3年前くらいの Multiverse Ruby というセッションだと語られていて、その時のセッションをした方の挨拶もありました。タイトルの Box Building は「函館(はこだて)」とかけているということで、3年前のバーでの雑談がそのまま実現されているとのことでした。この Ruby Box が開発されるまでのストーリー自体がとても印象的だったのと Ruby box についても実際に使って動かしてみたいなと思いました!
When Can You Skip a Test? Tracking Test Impact
「変更に影響するテストだけを実行することでCIの実行時間を削減する」という話で、それを解決する上で正しく影響範囲を判定するのがいかに難しいかについて語られていたかと思います。私が携わっている案件でもRSpecのCI実行時間が長くなっているということがあり興味を持ちましたが、特定テストの実行だけをしてCI時間を減らすというアプローチは結構難しそうだなと感じました。
Exploring RuboCop with MCP
RuboCop に MCP機能を組み込んだ試行錯誤についての話で、決定論的な RuboCop と非決定論的なLLM をどう組み合わせるかという視点が語られていました。
私自身もセッション前から「LLM はすでに RuboCop を知っているのに、わざわざMCP 化する意味があるのか」という疑問を少し持っていて、登壇者の方が自らその点に触れていたのが印象的でした。一方で、決まったルールを適 用する RuboCop に対し、プロジェクト固有のルールやベストプラクティスについては LLM の方が向いているという比較の話もされていて、MCP化する価値もあるのかなと考えさせられる内容でした。
また「AI がコードを書く割合が増えていく中で、人間が問題を捉えてどう決定していくかという部分が今後より重要になる」というメッセージも印象的で、AI 時代のツールと人の関わり方について改めて考えさせられました。
Digits, Digits, and Digits
BigMath の高速化についての話で、1億桁のsin計算が推定6万年から150秒まで短縮されたという話でした。自身で試行錯誤して辿り着いた手法が既知の bit burst だったと振り返りつつ、車輪の再発明でも自分で考える過程こそが楽しいと語られていて、その探究心や考え方がとても印象的でした。普段アルゴリズムを考えることはほとんどないのですが、計算手順を工夫するだけここまで速度改善されるのかと驚かされる内容でした。
Lightning Talks
毎年恒例のLTで複数の方が5分間の中で話をするというセッションでした。他のセッションとは違い5分間なので早口でとても難しいことを話されていてついていくのが精一杯でした。会場では歓声や笑い声があり、私も理解して笑えるようになりたいと思いました。笑 RubyKaigiの中でも面白いセッションの一つだと思っていて、発表者の熱量や会場の温かさなどを感じれるので実際に足を運んでみて会場で見てみることをお勧めします!
おわりに
RubyKaigi 2026 Day 1 に参加してきましたが、普段の業務では触れることのない領域の話をまとめて聴ける機会でとても貴重な時間になりました。また自分の知らない世界に触れられて良い刺激を受ける1日になったかと思います。
今年が2回目の参加で去年参加したときより、Rubyに触れた期間も増え、以前とは少し違った視点でセッションに向き合えたような気がしました。1年の間に自分が実際に触れて理解してきたことによって、セッションの聴こえ方や解像度が変わるのも RubyKaigi の楽しみ方の一つかもしれません。
Day 2・Day 3 は、一緒に参加しているエクストーンのエンジニアメンバーが記事を書いてくれる予定です。そちらもぜひ楽しみにしていてください!